「森の人」と聞くと、Monty Pythonの「Lumberjack Song」が頭に浮かぶ。
I cut down trees, I eat my lunchという感じ。
I go to the lavatory
……と、ここまで書かれた反古を頼まれもしないのに引っ張り出して来たのは、この頃(2018年10月)、豊島与志雄の「オランウータン」という作品に触れ、ふとかつての森の哲人どもとの邂逅を懐かしんだことによる。お金を使わずに幸せになろう(フトモモ科(Myrtaceae)参照)という日常の心がけとは無縁に、ある日突然、本が入手困難な土地で、どうしても泉鏡花が読みたくなったことから、青空文庫に、やがて、Project Gutenbergに再びお世話になり始めたのが事の起こりで、豊島与志雄、紙の本では一度も読んだ記憶がなく、確か太宰治関連人物という認識しかなかったが、お陰様でお金を使わずに気散じな一時を過ごすことが出来た。
随分昔の記憶によれば、Project Gutenbergはともかく、青空文庫は、図書館の書庫のような存在だったが、知らぬ間に、書店での立ち読みのような存在に変わったという印象で、量的な変化が質的な変化をもたらしたのだろうか? それとも、いや、私にとって、書店よりも図書館が、図書館よりも青空文庫が、相対的にパトロールし甲斐のある場所となりつつあり、これは偏に年のせいなのかも知れない。あれだけ書店とCD屋でトリップ出来たのにね。
ところで、私は豊島与志雄の作品なら、「オランウータン」もいいけれど「蝦蟇」も好き。「わくどう爺」という登場人物が(名前からして)いい。