おいおい、口を慎め、俺が天王寺動物園で一番好きな動物だぞ! と私。それに、……あれ? ノートPCを詰めた重い肩かけかばんを、他の乗客の皆様の邪魔にならぬよう前かけにして、やや前のめりに、小心翼翼と新幹線に乗り込む時の俺の肩の辺り(と歯茎)は、のっしのっしと、大っぴらにドリルを意識しているんだけれど、もしかして気付いてなかった? とも。

ドリル:理想の男性像(写真:Wikipedia)
さて、皆様ご執心のマンドリルは、学名Mandrillus sphinxであり、赤い鼻、青い頬、黄色い髭が特徴。そして、これが最も諸兄姉の親近感を呼ぶ部位かと思うが、陰茎は赤く、陰嚢は紫である。
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マンドリル:赤い陰茎、陰嚢は紫(写真:Wikipedia)
一方、既にお見知りのことと思うが、小生の陰茎は赤くなく、陰嚢は紫色とは似ても似つかぬ。だから、私はドリル(Mandrillus leucophaeus)の方がいい。黒と白のシックな出で立ち、悩み過ぎた挙句の果てに、何を悩んでいたのか忘れてしまったみたいな顔付。

ドリル:確かさっきまで「無疵な魂」とか考えていた……気がする(写真:Wikipedia)
そうだ、ドリルよ、あなたが不思議な手つきで考えていたのは、多分、こういうこと。
Ô saisons ô châteaux, / Quelle âme est sans défauts ? (Arthur Rimbaud)
あゝ、季節よ、城よ! / 無疵なこころが何處にある(小林秀雄訳)
追記:「赤い陰茎、陰嚢は紫」で思い出したが、「愛らしき口もと目は緑(Pretty Mouth and Green My Eyes)」は、J.D.サリンジャー『ナイン・ストーリーズ』で読める。