2008-11-16

Miroslav Tichý

9月にポンピドゥー・センターを訪れた際、たまたまMiroslav Tichýの展覧会が行われており、何気なくその薄暗い一角に入り込んだのだったが、たちまちぼんやりとした光を巻いた、淡い襞のような輪郭に釘付けになった。物憂げでエロティックないくつかのくるぶしを見つめているうちにやがて涙が沸いてくる。どう言い表せば良いのか、2ヶ月経ってもなかなか咀嚼出来ないのだが、今も湿った郷愁のようなものがじわじわと私に浸透して来て、いくら目を凝らしてもどこへも行けない。